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2023.02.20

個展のお知らせ

来月東京銀座のギャラリー田中で個展を開催させていただきます。

今回ご案内状に写真を載せた「鳥籠」は、高さ約30cmの置き型の万華鏡です。
ガラスで作った鳥籠の中に万華鏡と灯りを仕込みました。

私のオイルタイプの万華鏡の一番の特徴はオブジェクトが少ないことです。
少しのオブジェクトが液体の中を落ちていく動きをミラーを通して見るというものです。
少しわかりにくいかもしれませんが、ミラーの向きがとても重要です。
手持ちの万華鏡なら、見る人が筒を回してくれるので拡散と収束の動きを自然に見ることができます。
置き型にすると、どうしてもミラーを固定することになります。
それは私にとって不本意なことです。

それでも、どうしても作りたかったのは、一昨年の高林千稔さんの工房展で作った手持ちの「鳥籠」のことがずっと心の中から消えなかったからです。
白熱電球や蝋燭の灯りで見るために作った万華鏡です。
個展会場の明るい光の中でその環境を作るために、鳥籠の中にオレンジ色の灯りを入れました。

ずっと思っていました。
籠の中の鳥は私か。
鳥籠が私か。
本当にそこに鳥はいるのか。幻か。

15年近く恐くてほとんど作れなかったドライタイプも今回は作りました。
色々な方々のお陰で作品を作ることができている。そのことをとても強く感じています。

あとひと月、一生懸命作ります。
ご覧いただけましたら幸いです。





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