Blog

2022.10.01

最初の質問

この本。
長田弘はもちろんとても素晴らしい詩人で、私も好きな詩がいくつもあります。
でも、一番好きな詩人かと訊かれたら、そうでもない。
いせひでこももちろん素晴らしい画家で、大好きです。
でも、一番好きかと訊かれたら、そうでもない。

それで長い間手に取らずにいました。
先日なかまたち展の搬入日、時間が早かったので代官山の蔦屋書店の絵本売り場を見ていたらこの本があり、初めて手に取りました。

絵本の多くは文章と絵を別の人が作っています。
そういう本の中には絵が文章の説明になっているものもあります。
子供が読む本と思えば、仕方がないことかもしれませんが。

絵本売り場で「最初の質問」を読んですぐに感じたのは、いせさんが長田さんの言葉を自分の中で昇華させて(昇華と言う言葉は長田さんには失礼かもしれませんが、適切な言葉が見つかりません)、まるで今生んだかのような自分の表現をしたことがありありとわかるということでした。
そして、文字と絵を見たとたん、長田さんの言葉が本を開いた私の中で動き出すのを感じました。

私は人と一緒にものを作るのがとても苦手です。
だからコラボというものには二度と手を出さないと思っています(一度したことがあります)。
でも、世の中にはこういうものがあるのだと、こういうあり方があるのだと、頭の隅に置いておきたいと思います。

 

イメージ

イメージ

イメージ

イメージ

イメージ