2022.07.07
昨日の続き。
イザベル・シムレールの「あおのじかん」という絵本があります。
「おひさまが しずみ よるが やってくるまでの ひととき あたりは あおい いろに そまる それが あおの じかん」
そういう一文から始まり、青い生き物たちが次々と鮮やかに描かれて、
「すべての あおい いきものたちを よるの やみが そっと やさしく つつみこむ」
という文で終わりに向かう。
そういう本です。
こんな万華鏡を、私と、そして見る人の想像力とで作ることができたらいいなあと思います。
もともと私は何も見えないところからゆっくりとオブジェクトが現れて、最後にはまた何も見えなくなるというのが自分にとっての理想だと思ってきました。
だからそんなふうに思うのかもしれません。
もちろんオブジェクトケースの中に、動物の顔を入れたりするような荒業は使いません。
だからこそ、私の力だけでなく見る人の想像力が絶対に必要だと思うのです。
万華鏡の映像は、膨らんだり縮んだり、現れたり消えたり、変化し続けるものだから、
その中には色々な生き物の気配がするかもしれない。
「どんな生き物を見つけましたか?」
そんな話をしたいなあ。
毎日毎日内部映像を撮り続けて、思ったことです。
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