2022.07.06
内部映像を何百枚も撮影して、その中から一枚か二枚を選べるか選べないか。
単純にピントが合っていないとか、形が綺麗じゃない、とかはもちろんボツですが、
その万華鏡のテーマを表していない、と思うものも捨てることが多いです。
今日の一枚目の写真は「鳥の眠る樹」の映像です。
この作品では、静かで穏やかで温かく鳥たちを包み込む雰囲気の写真を撮りたいのですが、
この一枚にはそんな雰囲気がありません。だからボツ。
でも、ただこの写真だけ見たら、私は好きです。
夜の中に鳥ではない、たとえばオオカミとか角のある獣のような生き物の気配がすると思いました。
この写真好きだな、でもボツだな。
そんなふうに思った時、これは私の欠点かもしれないと思いました。
万華鏡の映像には作者の頭の中にあるものしか出てこないとずっと思っていました。
いや、今もそう思ってはいます。
でも、そうでないものを、見る人の想像力が鏡の向こうに発見してくれる。
今日は偶々私自身が作る人と見る人の両方の役を果たしたけれど、いつもは私以外の人が見つけてくれるのだと。それが思っているテーマから外れているように感じても、それでいいのだと。
そんなことを夜の中で息をひそめる動物とその夜の気配を想像しているうちに、ふと思いました。
もう少し書きたいことがあるのですが、あまりにも疲れてしまったし、あまり長い文章は良くないので、続きはまた明日か明後日かな。
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