Blog

2022.07.02

息継ぎの日

札幌の個展でどうしても見ていただきたいもの19点作り終えて、
今日から撮影を始めました。
内部映像と外観の撮影、文章。
そのデータを送ったら、いつもの個展と同じように30点を目標に八月いっぱい作ります。

最低限の買い物とお医者さんに行くくらいで、あとは殆ど万華鏡を作っていたので、
時々とても辛くなりますが、それとは別に悲しいのか嬉しいのか判らないような気持が込み上げてきました。

もともと絵本が好きで、何度かここにも書いていましたが、
こんなふうに少し苦しい時間を過ごしている間、気持ちを救ってくれた二冊。

みやこしあきこの「よるのかえりみち」は、大切な人が健やかであることを祈る気持ちに毎日温かく寄り添ってくれる絵本でした。

ジョーダン・スコットの文とシドニー・スミスの絵による「ぼくは川のように話す」。
好きな絵本はたくさんありますが、そうは言ってもやはり自分の中ではランク付けがあり、
大好きと言いながらも10冊選べと言われたら落とす本もたくさんあります。
「ぼくは川のように話す」は、死に向かう時に選ぶ最後の10冊の中に入ると思います。

こんなふうに助けてもらいながらひと月、水の中で暮らして、すうっと昇ってきて、
ぷっと息を吐いた。そんな感じの今日です。




イメージ

イメージ