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2022.02.14

桜の奥行

最近、訳あって桜のことを考えながら作業しています。
といっても桜の万華鏡を作っていたわけではないのですが。

今日は「花散る頃」を作り始めました。
私の万華鏡には名前がついていて、ご注文を受ければ大体そのように作ることができるのですが、
やはりその時その時の気持ちでオブジェクトを変えています。
それは記録に残しているので、振り返ると自分としては随分変化しているなと思います。
昨年末に「花散る頃」をご注文くださった方は、15年以上前の「花散る頃」を憶えていてくださった方でしたので、その頃の印象が現れるようにオブジェクトを作りました。
今日はまた今までと少し違う気持ちで今日の「花散る頃」を作ろうと思いました。

そうやって一日中試行錯誤しているうちに、ふと思ったことがあります。
桜を表そうとするのではなく、筒の中で桜が別のものに変わっていくのはどうだろう…
桜を表すだけでも苦労しているのですから、それが別のものになるように作るというのは簡単ではありません。
でも、その二つでは作り手の気持ちは全然違うように思います。
一番違うのは万華鏡を信じる気持ちの強さでしょうか。
どうでしょうね。
ただふと思ったことを久しぶりに書いてみました。

仮のオブジェクトケースに仮止め、仮ミラー、カメラもいつものXperiaでなくiPhone。
すべて仮の途中の瞬間です。

あぁ、やっぱりただの桜かな。





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