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2021.12.24

「鳥籠」、そして今年の事

3月の個展と11月の高林さんの工房展。
そこに全部の力を出し切って、あとはボロボロの身体が残った、という一年でした。
でも、心から満足しています。新作をたくさん作ることができました。
工房展では白熱電球で見るという試みに挑戦しました。
毎日毎日一日中頭痛に苦しめられた、辛い経験でした。
作るだけで力尽きて、内部映像は撮影することができませんでした。

今日の写真は、細野さんが白熱電球で撮影してくれた「鳥籠」です。
この写真を見た時「これは私と私の「鳥籠」を理解している人が撮った写真だ」と思いました。

万華鏡を理解するとかしないとか、何言ってるの?
ただ覗いたら綺麗なだけでしょう。
そんなふうに思われる方もたくさんいるでしょう。
綺麗ならなんでもいいんだよ。
そんなふうにおっしゃる方もいるでしょう。
でも、私はそうは思いません。

私の万華鏡はオブジェクトがとても少ないので、寂しい表情を見せたり、真っ暗な状態になったりします。
オンラインショップなどでまるで満開の花が並んでいるような写真を見ると、綺麗に撮ってくれるなあと思うと同時に、これは私の万華鏡じゃない、と思ってしまう。
寂しいのも真っ暗なのも含めて、私の万華鏡です。更に言ってしまうと、そうでなければ私の万華鏡ではないんです。
そういうエッセンスを細野さんの写真はとても上手に掬い取ってくれている。
それはとても嬉しいことでした。


さて、来年5月に札幌のカフェエスキスで個展をさせていただきます。
ただただ嬉しく幸せです。
私が私のままで、喜んでいただけますように。



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