2021.10.18
来月11月27日(土)、28日(日)、万華鏡作家高林千稔さんの工房展が開催されます。
そこに細野朝士さんと私がゲストとして参加させていただきます。
高林さんの万華鏡についてはご説明する必要もないと思いますが…
端正な、考え抜かれた、そして静けさを湛えた形。
そして、映像はオーソドックスなミラーシステムでありながら一目で(あるいは一枚の写真で)高林さんの作品とわかる個性。
その二つは、基本的には誰にでも作ることができる万華鏡という物を売る業界で、作家を名乗るからにはとても大切なことだと思っています。
高林さんの木の万華鏡の前では、私は下を向いてしまう。
蝋燭や白熱電球の灯りで見る万華鏡。
そして高林さんそのものともいえる世界観。
普通の万華鏡展では味わうことのできない世界を、ぜひ体感していただけたらと思います。
私もこのせっかくの特別な機会に、オレンジ色の灯りで見ることを意識した作品を作ります。
高林千稔の世界を壊さないように、その世界の中に溶け込むことができるように、
ひと月とちょっと、考えて考えてその冬の昼と夜を想い描いて、作品に取り組みたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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