2021.09.13
散歩の途中、コムラサキの実がピカピカ光っていて、思わずスマホのカメラを向けました。
帰ってから写真を見ると、白いミズヒキが光の粒のように見えて、嬉しくなりました。
一粒の砂に世界をみる
一輪の野花に天国をみる
手の中に無限を収め
ひとときの中に永遠をとらえる
これはウイリアム・ブレイクの「無垢の予兆」という詩の冒頭です。
以前、私の古くからのお客様がお手紙にこの一節を添えてくださいました。
私の机の前にはホワイトボードが二つ掛けてあり、
そこに色々なものをマグネットで留めているのですが、この四行もその一つです。
作業を始める前に心の中で文字をたどり、頭を抱えてはたどり、疲れ果ててはたどり…
迷って立ち止まりがちな私に、道を照らしてくれる光のような四行です。
archive