2021.07.24
パセリ、32本で99円。
パセリの大安売りの時にはパセリカレーを作って小分け冷凍します。
ジッパー付きの袋が冷凍室で並んで立っていると嬉しくなります。
パセリの話からこじつけみたいですが、ベーメルマンスの「パセリともみの木」
隅から隅まで、全部好きです。
パセリというのは鹿の名前。崖に立つ古いもみの木と大鹿パセリの友情の話。
と言っても、ただほのぼのした話ではなく、人間が悪者に描かれていたり、
パセリを助けるために、もみの木が猟師を谷底に落として殺したり、
息をのむところもあるのですが、そういうところも好きです。
ベーメルマンスの「げんきなマドレーヌ」とか「マドレーヌといぬ」は息子たちが小さかった時、繰り返し読んだのですが、この「パセリともみの木」は2007年が初版で、
その頃には二人ともほとんど大人でしたから、一緒に読むことはありませんでした。
でも、この本こそ一緒に読みたかったなと思います。
み~んな仲良しとか、なんだか、甘いばかりの飴玉よりも、苦かったり辛かったり、
そんな話のほうがずっと面白い。大人だって、子供だって。
ずっと前に書いたかもしれませんが、私が小さい次男とよく見ていた鳥の写真集の中で、
次男が夢中になっていたのは、カッコウとコヨシキリの写真でした。
小さなコヨシキリが自分より大きな子供(カッコウの子)に餌を与えている写真。
次男はカッコウの托卵についての説明を何度も聞きたがりました。
自然の中には人間にはショッキングなことがあって、でもそれは仕方がないことなのだと、それが自然というものだと、幼いながらゆっくり受け入れていこうとしたのだろうと思います。
「パセリともみの木」には他にも私を惹きつける要素がありますが、
それをここに字で書くと、なんだかもったいないので、やめておきます。
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