2021.03.29
今日個展を無事終えることができました。
ご来場の皆様、メールを下さった皆様、ありがとうございました。
いつも以上にご苦労をかけてしまったギャラリー田中の田中夫妻には心から感謝いたします。
個展のたびに思うのですが、私はとても幸せな万華鏡作家です。
それはどういうことかと言いますと、どんな思いをぶちまけても、ひとつ残らず拾い上げてもらえる、という信頼感をお客様に対して持っているということです。
その信頼感があるから、私にとって大切なことをまっすぐに大切なんだと言えるんです。
すでに書きましたが、私の万華鏡は痛みを持つ人の傍らにあってほしいと思っています。
いや、違うかな。痛みのないひとなんかいない。
人の痛みのそばにあってほしい。
それは例えば優しい色で、とかそういうことではなく。
人の孤独に無言で寄り添うような、そんなひとつの孤独な魂であるような。そんな万華鏡であってほしい。
小魚や虫や草が生きている小さな水辺。
そんなふうになりたい。その水は豊かな栄養に満ちていて、
その水面にはたくさんのものが映る。風や光や無数の生き物の気配。
心を豊かにしたい。たくさんの生き物が棲めるように。
静かな水面を持っていたい。小さな思いが映るように。
技術を磨きたい。自分を信じられるように。
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