2021.03.18
湯本香樹実の文と酒井駒子の絵からなる「くまとやまねこ」は私の大好きな絵本です。
読むたびに絶対泣いてしまいます。
仲良しのことりが死んでしまった「くま」が長い悲しみの果てに、喪失の悲しみを知る「やまねこ」という新しい友人と新たな旅に出る、というお話です。あまりにも簡単にまとめすぎてしまいましたが、「くま」の気持ちに寄り添う文章と絵の丁寧な描写が素晴らしく、このブログを見てくださる方の中にも、この絵本をお好きな方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
この本の中のどこを万華鏡にするか。
悲しみの中から「くま」が立ち上がる契機となる、ことりの埋葬の場面を選びました。
「くま」がことりをどんなに愛していたか、そして「くま」の中で生き続けることりの存在を表現できたらいいなと思いました。
透明感のある花びらと鳥の羽で、優しい映像が続きます。
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