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2018.01.31

砂上

入院中に読んだ桜木紫乃の『砂上』が色々な意味でとても面白かった。
小説家になりたい女と編集者の話。
小説はこんなふうに作り上げられるのか、という驚きも大きかった。

2年前に亡くなった夫は若い頃、医者よりも編集者になりたかったと言っていた。
夫にも読ませてあげたかったな。
きっとひととき楽しく話ができたと思う。

桜木紫乃といえば『ホテルローヤル』も読まずに逝ったと思う。
私とは趣味が違うから、薦めても読まなかったのかもしれない。
『ホテルローヤル』の中では「星を見ていた」が一番好きな話で、
時々読みたくなって、何度も読んでいる。

今日で一月も終わり。
寒いけど、寒いけど、春も遠くはないんだなぁ。

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