2016.11.17
個展は残すところあと二日になりました。
銀座に通う毎日は、思いのほかほわっと穏やかに過ぎていきます。
それには色々な理由があると思うのですが、理由のひとつだと思うのは、
ほとんどの方がギャラリーの入り口を入ったとたんに、褒めて下さるからだと思うんです。
「こんなにたくさん作ったの!頑張ったねぇ」
私はのろまでどんどんたくさん作れないのをご存知の方が多いんです。
万華鏡は覗いて見なければわからないものですが、
私の場合、頑張って作ったというだけで子供みたいに褒めてもらえます。
そんな時、私は子供みたいに嬉しくなります。
わあい、と思います。
でも、その後は作品に任せるしかありません。
子供ではいられない。
あぁっ、もう一度作り直させてほしい、という思いを抱えて帰りの電車に揺られます。
次はもっと丁寧に、優しく…
そのためには、もっと強い緊張に耐えられる強い自分になりたいと、
思うんです。
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