2016.05.26
短い眠り。長い一日。
どうしたら上手に朝を迎えることができるのか、
そんなくだらないことばかり考えているうちに、
死んだ夫の誕生日になってしまった。
酒豪の夫が、バランタインの17年が一番好きだと言い続けたことは、
私や息子に対する思いやりだったのかもしれない。
私達はどれだけのバランタイン17年を贈っただろう。
私達は仲の良い夫婦ではなかったが、
私はご機嫌をとるのが上手で、夫はご機嫌をとられるのが上手だった。
死んだ日より、生まれた日。
ボトルの首にリボンを結んで、59歳の誕生日、おめでとう。
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