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2016.05.14

一之輔

今日の鶴川落語会は桃月庵白酒と春風亭一之輔の二人会。
二人とも好きで楽しみにしていた。特に白酒は風貌も好き声も好き、かわいい。
この歳になってつくづく思う。噺家に限らず、男はかわいげのあるのがいい。

ところで、今日の最後の噺は一之輔の「らくだ」だった。
このダイナミックな噺は大好きで、家では小三治のCDで繰り返し聴いている。
一之輔って、なんとなくこわい感じがして、緊張感のある「好き」なのだけれど、
その凄みが登場人物を生き生きとさせて、とっても素敵だった。

「好き」に一筋悲しみが混じると、恋に変わる。
その悲しみはどこから来るのかわからないが、
今日、私は春風亭一之輔に恋をしたね。
帰り道、噺の中の屑屋さんのように、大きな茶碗で日本酒をあおりたい気分だったが、
ビールとハイボールを飲んで、それでもいい気分で家に帰った。