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2015.06.08

サボテンの花 2

曇り空の午前中は、色々な音が聞こえる。
車の通る音、マンション建築現場の音、
犬の鳴き声、鳥の囀り、
電車の走るリズミカルな音、
自転車を止める音、人の話し声…
もったいないから、音楽はかけないでいよう。

もうひとつのサボテンは、丸い身体に黄色い花の冠をのせたような姿。
小さい花がぴったり寄り添って輪を作っていた。
花が萎れると、その輪が崩れ、隙間に新しい蕾が生えてきた。
新しい蕾のために場所をあけたのかも。

晴れた日には目が良く見えて、曇りの日は耳が良く聞こえる。
気のせいだとは思うけど。
そんなふうに体の中で何かが開いたり閉じたり、
何か水のようなものが右へ左へ前へ後ろへ、
傾きながらも流れ出ることはなく、
体の中に留まっていると感じられることは、幸せなことだと思う。

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