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2021.02.16

個展のお知らせ

このブログ、長い間留守にしてしまって、細井死んだのかと心配してくださる方もいらして、
本当にありがたいことです(^^;

少し早いですが、個展のDMが出来上がりましたのでお知らせさせていただきます。
昨年10月の四人展が終わってから準備を始めましたので、制作に時間のかかる私としては体力的に限界の毎日で、ブログどころではありませんでした。

DMに書いてありますように、20年以上黒バックだけ作り続けていた私が半透明のバックで光を取り入れたいと自然に思うようになったのは、やはりこのコロナ禍の閉塞感が関係するのかもしれません。
また、写真にあるように、正三角形の3ミラーや30度・60度・90度の6角形の繰り返しの映像(この二つのミラーを正確に組むのはとても難しいのです)に挑戦するようになったのは、昨年のミラーの達人たちとの交流からの影響であることは確かなことです。

些細なことかもしれませんが、経歴に生まれた年を入れました。
生年月日を書かない人はたくさんいて、人それぞれ考え方が違って、作品に年齢は関係ないという
主義の人がいるのは当然です。
でも、私は前から思っていたのですが、自分がどんな時代に生まれてどれだけの時間を生きてきたのかは、私にとって一番大切なプロフィールだと思っています。
それに、自分が生きてきた時間が反映されないような作品は作りたくないと思っています。
今までは、やっぱりちょっとね、お婆さんだしなぁ…という気持ちがあり、DMに生年月日を書けませんでした。でも、自分にとって大切なことをしたいんだという気持ちがとても強くなったのだと思います。「そんなつまらないこと、馬鹿馬鹿しい」と思う人もたくさんいると思いますが、そんなつまらないことでイジイジする私が私です。

それから、長い長い間私の中で繰り返し辿り、私の心の一部を育ててくれた言葉の世界を、私なりに万華鏡で表現するという試みもしています。
制約の多すぎる万華鏡という手段で表現するのはとてつもなく難しくて、全くなっていないと思われると思うのですが、どうしてもそうしたいと思う気持ちが止められませんでした。
こんなふうに書いていると、もう、自分しか見えていないことがわかります。
そうなんです。
このまま、あとひと月、どこまで行けるか…
個展の頃、世の中はどんな感じなのかわかりません。
危険を冒してまで見に来てくださいとは言えませんが、もし見に来てくださったら、
「馬鹿だねぇ」と言っていただけると幸いです。




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