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2017.11.15

鳥と赤い実

「夜のカナリヤ」を立て続けに三本作った。
以前はそういうのが楽しくないと感じたのだけれど、
それぞれの違いがどうしてもできて、それがとても面白く感じられる。
実際に見ると金色の細い線が何本も見えるのが、うまく撮れない。
「夜のカナリヤ」で見てもらいたいのはその細い金色の線たちなのだ。

スマホのカメラで撮って、PCに送る時、間違えて「赤い実」という陶の万華鏡の映像を一緒に送ってしまった。
カナリヤというと籠の鳥という気がして、
赤い実を啄むのを見たことはないけれど、嬉しい気持ちになった。
鳥だもの。赤い実をどうぞ。そのために赤くなったのだもの。

秋が深くなって冬になるころ、いろいろな赤い実に足を止める。
どうしてだかわからないけれど、去年の、おととしの、その前の、
もっと前の同じ季節に、気持ちがすうっと引かれていく。

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