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2016.11.29

つかの間

瞬間瞬間の、私の目に映った光景を留めようとして、
心のシャッターを切るのだけど、
そのひとつひとつに言葉を添わせることが上手にできない。
いつかそんなことがほんの少しでもできるように、
40年も前から希望み続けたことが、いつかできるように。
そんなことを考えています。

「もの」と「こと」をいつも同時に考えます。
「こと」を伝えたいときは「もの」 のかたちで伝えたい。
愛おしい気持ちを伝えるときには、その人の手に紅玉の林檎をそっとのせる…
そんな、手の中の重さのような言葉で、伝えたいと、
ずっと思い続けてきたのです。